第3章 ロリポップ・プレイ/兵長
「抱くぞ……脱げ」
この男はいつもこうだ。
ムードなどと云うものは欠片も持ち合わせていない、粗野な軍人。
都の地下街で顔を効かせていた頃の方がまだマトモだった気がする。
『随分とせっかちな“兵士長さん”』
「チッ……止せ、お前にそう呼ばれると萎えるだろうが」
言いながら私を抱き寄せたリヴァイ。
荒々しいキスを交わしつつ彼は自らシャツを脱いでいく。
色白な肌に引き締まった筋肉。
いつ見ても本当に、イイ男。
『んっ……ちょっと、待って』
早くもスカートの中に侵入し始めた手を制止して、リヴァイの身体を押し返す。
「あァ?何だよ」
とっとと抱かせろ。
そう言わんばかりの不機嫌な瞳。
皺の寄った眉根を見やりながら私は“ある物”を取り出した。