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[銀魂]夢問屋-R18-[進撃]

第2章 芍薬の蜜/銀時


『何、で……気付いて…?』

「見てりゃ分かるよ」

土方だろ?
言いながら笑う坂田は何だか悲しげな顔をしていた。

燃えるような紅い瞳。
酒のせいか少し潤んでいる。

「なァ……俺にしとけよ」

『ん……っ‼︎』

唇が重なるのと同時にソファへと身体が吸い込まれた。

入り込んでくる熱い舌を拒もうとしたが、続けざまに囁かれる告白にその侵入を許してしまう。

「好きだ、……マジで好き…俺のモンになってよ」

『ん、ぅ……はあっ』

薄っぺらいカーテンの向こうでは未だに真選組の宴が続いている。

微かに聞こえる土方さんの声。

私はギュッと瞳を閉じて、
その愛しい姿を思い起こす。

どうあっても叶わぬ恋。
今ここで坂田の物になってしまえば少しは心が救われるだろうか。
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