第1章 SHE IS MY.../ジャン
“俺専属の秘書役になれよ”
入団早々に突き付けられた上官命令をは思い出す。
自分の何がいけなかったのか、
はたまた気に入られたのか。
どちらにせよジャンが下した私的な命令はもはや周知の事実であった。
『分隊長!今日は早くから会議なんじゃないんですか⁈』
バサッ
思いっきり掛け布団を引っ剥がす。
露わになるのは鍛え上げられた肉体。
分隊長は上裸で寝るのが癖らしい。
初めて見た時はドキッとしたりもしただったが、今や見慣れた光景である。
『とっとと起きて下さい!』
朝日に照らされるピンクベージュに思いっきりチョップをかますと、ジャンは痛みに顔を歪めて目を覚ました。