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『テニプリ』夢小説

第11章 四天宝寺☆財前 光 編


部活の始まりの時に、如月が声をかけてきた。



二人は、生粋の大阪人やないという共通のことから、仲良くなったらしい。



伝言を聞いた後、部長に細やかな助言をした。



何でも卒なくこなす人やと思ってたけど、恋愛のことは……お節介やったかとも思ったけど、如月と話してる時の部長の目……刺されるかと思ったからええか。


部活が終わり、約束の校門前で待ち合わせ。先に終わった佐々木の姿があった。


佐々木は手芸部に入っていて、そう言えば…ジャージを引っ掻けて破いた時に、直してもらったことを思い出した。


手先が器用なヤツやった。


財前『お疲れ。だいぶ待たせたか?』


佐々木『財前くんもお疲れ。そんなに待ってないよ。』


財前『ほな、行こか。』


勇気を出して、佐々木の手を握った。最初は驚いていたみたいやけど、キュッと握り返してくれた。



何や……この満ち足りた気持ち。それに……チラッと、佐々木の横顔を盗み見る。


幸せそうな笑顔……。俺も、少しだけ口元が自然と緩んだ。綺麗な笑顔や……。


それから、ちょくちょくとデートを重ねた。



この日も、如月から伝言板…。今日は、いつもより早く終わるからコートの方に来るとのこと。


それにしても部長……今にもその視線で居抜きそうな目をしてるわ。


部活が終わり、栞の元へと向かう。


金ちゃんに聞かれたから、彼女だと答えるとチームメイトから驚きの言葉。


みんな驚き過ぎやろ。そう言えば……最近、千歳さんもええ人が……ま、この話しは本人に語って貰えばええか。


しかし……あの時、勇気を出して良かった。



本人には言えんけど、栞の横顔を盗み見ながらそう思っている。


自分で分かってる。今は、俺の方が栞に填まってるって……。




それから暫くして……部長から、夏休みに開催される合同合宿の話を聞かされた。


合宿は楽しみや。けど……あいつ綺麗だし…野放しは俺が不安や。



へ?彼女も同伴?


頼んでみよ……また、ギャップ見せたら来てくれるやろか?ハァッ……なにがなんでも口説き落とそ!



財前 編 終わり
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