• テキストサイズ

『テニプリ』夢小説

第10章 四天宝寺☆白石 蔵ノ介 編


彼女は、キョトンとした顔をして……少し間があったが、好きだと言った。


今の間は何や?


けど、続きの言葉を口にする前に……高橋が帰って来たようで言葉を続けることは出来なかった。


彼女を見送った後、高橋の足がフト止まり…振り返った。


高橋『ただの興味本意なら、これ以上瑠花には関わらないでくれ。白石……仰山、ファンとかおるやろ。』


白石『どういう意味や。』



高橋『瑠花は田舎育ちで素直なええ子なんや。辛い思いするん分かってて黙ってるわけにはいかんやろ。』



白石『辛いって……。』



高橋『瑠花の周りは、白石のファンが仰山おるんや。意味……分かるやろ。ほなな。』


冷たくいい放ち、家の中に消えていった高橋の姿。



俺が関わったら………辛い思いさせるんか?



嫌……高橋の言う通りや。



たった数時間やったけど…俺、また話したいって思ってるみたいなんや。



あんな子……悲しませたらいかん。分かってる。



でも………逆に、話したいって欲求が積み重なっていく。



でも、接点なんかあらへん。



数日後の放課後……



久しぶりに如月さんが、テニス部を観に来ていた。



って…付き添いやけど。



ん?何で、財前が如月さんと話をしてんのや?



如月さん……財前とは、あまり面識無いような口振りだったのに。



それに…財前もいつもは口数少ないのに話が弾んでへんか?



何を話してんねん……。



財前は話が終わると、独り言のように呟いた。


財前『気っしょいスわ。誰かさん、怖じ気付いてるみたいやし。俺だったら、何を言われても自分のやりたいようにやるけど。』



ちょっと待ち……それ、俺に対して言ってんのか?



それに、自分はやりたいように…って。



まさか…財前は如月さんのこと……。
/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp