第6章 氷帝☆忍足 侑士 編
ホンマ、どいつもこいつも…。
教室に迎えに行くと、綾那に群がるクラスメイトの男子たち。
あわよくばって思っているんが見え見えや。
けど…この笑顔を見られるんは俺だけの特権や。
さぁ…周りのアリさんらには知らしめといかんとなぁ?
忍足『綾那!帰るで。』
藤堂『侑士さん!』
パァッと明るくなった表情。たまらんなぁ…この笑顔は俺だけのモンや。
今日はテスト前で部活は休み。
忍足『なぁ、綾那。』
藤堂『はい?』
忍足『どうや初めてのテスト。』
藤堂『何とか…。侑士さんが色々教えてくれたから。』
ヘロッ…っと笑う彼女。
二人だけの時は敬語は無し。まだ、慣れないみたいやけど…。
それに、最近…クラスの女子と凄く仲良うなったみたいで安心や。←未来のジローの彼女
そんな穏やかな日々を送って暫くが過ぎた頃…。
跡部から、合同合宿の話を聞かされた。
2週間か……長いなぁ。ハァッ……。
そんなことを思っていると、跡部から話の続きがあったんや。
手伝いとして、二人ほど考えていると…。
2週間の手伝いか…。
相談するだけしてみよか…。
綾那のおとん、メッチャ綾那のことが大好きなんや。
何気に張り合って来るとこあるし…。
それでも、当たってくだけることになったとしてもチャレンジだけはせんと。
さぁ……どうしようか。
って、取り敢えず姫さんにアタックや。
絶対に落とすから覚悟するんやで?
俺から離れさせんさかい。
楽しみやなぁ…合同合宿。
忍足 編 終わり