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『テニプリ』夢小説

第3章 立海☆真田 弦一郎 編


真田『そうか。それを聞いて安心した。本当にすまなかった。か弱き者を守る立場の男子がか弱き者を……。』




佐藤『えっ?か弱き者って……私のことですか?』



真田『そうだ。俺は佐藤を傷付けてしまった。どう詫びればいい?佐藤は何を望む?』



佐藤はキョトンとしたまま、安藤と榊の顔を見ている。



榊『だったら、真田先輩に守って貰ったら?安心だよ♪』



真田『守る?佐藤は何かに狙われているのか?』



佐藤『え、あ……狙われて……。ちょっと……しつこい男子がいて……。』



真田『分かった。俺が佐藤を守る。約束だ。やはり、男子たるものか弱き者を守れなくてはならないからな。』



安藤『良かったね、佐藤さん。もう安心だよ♪』


真田『で、何の理由でしつこいのだ。』




榊『佐藤さん、その人から思いを寄せられているんです。一度、お断りしたんですけど諦めてくれなくて。』



真田『思いを……寄せられているのか。(そうか……その男子も【役目】を担いたい為に……)』←またまた思い込み



それから暫く、俺は佐藤を訪ねては同じ時間を過ごすようになった。



初めは逃げ腰だった佐藤も、今では楽しそうな笑顔を見せてくれるようになった。



今日は、部活が終わるまで俺を待っている。フェンス越しに安藤と榊の3人で仲良く話をしている。



最近の俺は……佐藤の笑顔を見ると、心が落ち着くようになった。



女子を比喩する言葉として、【聖母のようだ】と言うときがある。今、この状況がまさしくその通りだと思っている。



それから、武道はやっていたが上達はしなかったようで……恥ずかしくてあんな返事になったようだと聞かされた。




その武道は、護身の為だと言う。



そんなに佐藤は、色んなところから狙われているのか……。だが、だからこそ俺の腕の見せ所だ。

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