第2章 立海☆丸井 ブン太 編
付き合うようになって、仁王に何か言われると思って構えていたんだけど……。
何だよ……。
何で、満足そうな顔をしてんだよ。まるで……。
あっ!!?
何だよ……ワザと、あんな風に言ったってことか。
ハァッ……どうせ、柳とかも絡んでんだろうな。
二人には勝てる気がしねぇ……。
あ、そうそう。あれから双子にちゃんと
報告したんだ。
二人とも喜んでた。やっぱり、小さい子どもの笑顔はいいよな。
その隣りで笑う千鳥の顔も……。何か、ほのぼのするって言うか……束縛されるの嫌いだった筈なのによ……。
今じゃ、心を掴まれてるって言うか……。
嫌、可愛いんだよな……。おっとりしてて。
抱き締めてみたら……固まってたけど、意外な一面とか見られるし。
澤村『ブン太先輩!』
丸井『ん?決まったのか?』
今は、あいつとデート中で……誕生日祝いのアクセサリーを物色中だ。
澤村『どっちがいいと思います?』
あいつの掌には、細いリングが二種類。
丸井『こっちの装飾の方がいいんじゃねぇ?それより……こんな細いリング入んのかよ。』
あ、簡単に入った……。
女って華奢な指してんだな……って、新しい発見。
買ってやったら、ずっと眺めてて……本当に嬉しそうな笑顔だったんだよなぁ。
そんな結構、幸せな日々を過ごしていて……夏休み間近になって、柳から聞かされたんだ。
合同合宿の参加……。2週間も!?
デート……出来ないじゃん。まだ、付き合い始めたばかりだって言うのにさ……。
話したら……あいつ、悲しむかなぁ?
しかし、合同合宿……楽しそうだな。
行きたいよな……。みんなはどうすんだろ?
そんな風に考えながら、柳の話を右から左……。
でも、魅力的な提案を聞くことに……。
丸井 編 終わり