第2章 立海☆丸井 ブン太 編
丸井『で、これはどういうことだ?』
ファン1『分相応ってことを分からせてあげただけです。』
ファン2『丸井先輩に声かけられて、いい気になってるから。』
いい気になってる?
お前ら、何見てそんな台詞吐いてんだよ。
千鳥は、一度も楽しそうな顔なんて……。
握り締めた手に力をこめる。
丸井『千鳥!』
澤村『は、はいっ!?』
いきなり名前呼びしたから、みんな驚いている。
丸井『俺は、単純にお前のこと知りたい。これからも遠慮なく声をかける!』
ファンらからブーイングの声があがる。
丸井『ファンのみんなには感謝してる。でも、こんな状況にしてしまったのは俺の責任だ。みんな、ごめん!この通りだ。』
俺は、みんなに頭を下げた。
みんなが俺の行為にざわついた。
結局、どうしていいかなんて結論なんて出なかった。
俺には、こんなことしか出来なかった……。
みんなに嫌な思いをさせた。
そのことに対しては詫びをいれる。
でも、イジメは別問題だ。
丸井『今後もお前らがこいつをターゲットにするなら、俺は全力でこいつを守る。』
今まで応援してくれた奴等に……すごく申し訳無いけど。それは分かってる。
でも……こうしたいって、思ったんだ。
こいつには、子供と戯れている時のような笑顔にしてやりたい。
それが好きって言うことならそれでもいい!!
みんな、泣きそうな顔をしている。
丸井『本当にごめん……。』
ファン1『……私たちの応援が、必要がないわけではないんですよね?』
ファン2『応援だけしちゃ……駄目ですか?私たち……やっぱり、丸井先輩のこと……。』
丸井『ありがとう。』
みんな、引き下がってくれた。
格好悪かったな……俺って。