第2章 立海☆丸井 ブン太 編
それからと言うもの……決まって水曜にガムの差し入れが靴箱に存在するようになった。
誰かなんて分からないけど、有り難い!!
ま、そんなに引き続いて完売はないだろうから…………。
また、完売……。
俺……神様に嫌われてんの?
ジャッカル『まぁ、そうイライラするな。』
丸井『するに決まって……あ、今日って何曜日だ?』
ジャッカル『水曜だが。』
想像するなら……差し入れが……。
いつもより早い登校。だからなのか……。
俺の靴箱の辺りから去っていく女の子を見かけた。
そいつがガムの君(キミ)?←名付けた
慌てて追い掛けたが、見失った……。
そして……やはり、靴箱にはガムが存在していた。それも、今日に限って二束。
俺は一つ、閃いた。
よしっ!来週…………。
翌週の火曜日。1枚の紙切れを目の前に文字が見えるように置いた。
明日、どうなっているだろうか……。
当日の朝。
いつもより早い時間に登校する。
ドキドキしながら靴箱を開けると……ガムと、返事?のメモが入っていた。
【部活、頑張って下さい。】
女の子らしい可愛い文字があった。
俺が何って書いたかは秘密だ。
でも……翌週から、存在しなくなっていた。
そして…………あの公園口。
また、子供たちと遊ぶ女の子。
俺は、何気に声をかけたんだけど……よそよそしい態度で、俺を避けるかのよう。
何か、嫌われることしたか?
双子の迎えが来ると、そそくさと帰ってしまった。
何だよ……あの態度。
嫌……何か、あったのか?