第7章 bar
「はい、出来たよ」
そう言って二人にオレンジブロッサムをカウンターに置く。
「相葉さん」
「なに?」
「ちょっといい?」
「・・・?」
僕は相葉くんを呼んで
櫻井さんの見えない場所に行った。
「どうしたの?」
「櫻井さんに強いお酒呑ませて、眠らせること出来ない?」
「え!?ニノ、なにするつもり!?」
「いや・・別に、出来ないならいいけど・・・」
「いや、出来なくはないけど・・・それってちょっと・・」
「なんだよ」
「いや・・・」
「はぁ・・じゃぁいいや」
「え?」
「いいよ。無理にやらなくったって」
「ニノ?」
「どうせ、俺ならお酒の力借りなくてもどうとでも出来ますし」
「何する気?」
「さぁ?」
そう言って僕は、櫻井さんのとこに戻った。
「二宮くん」
「ごめん。ちょっとね。どう?おいしい?」
「うん。この味俺好きだわ」
「そっか、じゃぁもうここ出よう?」
「え?俺まだ・・・」
呑み終わってない櫻井さんの手首を掴んで
お金だけ置いて、店を出た。