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君にもう一度~赤と黄色~

第7章 bar


夜の9時。

二宮くんからラインが届いた。

《櫻井さん、今から大丈夫ですか?》

《うん、大丈夫だよ
 どこ行けばいい?》

《あ、僕櫻井さんの家行きますよ?》

俺は住所を送って、家で待つことになった。

少しして、家のチャイムが鳴った。

俺は鞄を持って玄関を開けた。

「櫻井さん、お待たせしました」

俺は小さく首を振って「どうしたらいい?」

と聞いた。

「僕の車に乗ってください」

「おう」

俺は、車の助手席に座ると

鞄を足元に置いて、シートベルトをした。

「あのさ、智くんとは仲いいの?」

「ええ、まぁそれなりに」

「そっか・・じゃなくて」

「はい?」

「お、お酒強いの?」

「いいえ?」

いいえって・・・。

「え?」

「はい?」

「あ、いや。強くはないんだ?」

「はい。櫻井さんは?」

「俺も別に強いってほどではないかな」

「そうですか。じゃぁ二人で酔っ払いましょう」

ん?

いや気のせいか。

一瞬二宮くんの口角が上がったような・・・。




「着きましたよ」

「ん、ありがとう」

車から降りて、お店へ入る。

「いらっしゃい。あれ?隣の人は?」

「うん、櫻井翔さん」

「櫻井です、こんばんわ」

「ゆっくりしてってね」

俺は、小さく頷いた。

ここは、二宮くんの行きつけのバーなのか。

「櫻井さん、何飲みます?」

「んー、オススメとかある?」

「僕がいつも頼むのはオレンジブロッサム」

「じゃぁ、俺もそれで」

どーゆーのかはなんとなく知ってる。

ただ、飲んだことはなかったから

少しワクワクしている。

「相葉くん、いつもの」

「はいよ。櫻井さんは?」

「僕も同じので」

「はい。あ、度数は変えられるんだけど・・どうする?」

「そのままでどれくらいです?」

「大体24かな」

「じゃぁ、それで」

「かしこまりました」

シャカシャカと、シェイカーを振る音。

そして、その姿。

バーテンダーってやっぱりかっこいい。





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