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【ハイキュー!!】熱い君が好き!【田中龍之介】

第2章 「送る。」


 …とは言われたものの、私、さっき田中のこと好きだって認めたばっかなんですけど。

 そんな人に送るとか言われてときめかない訳ないんですけど!!


「あ、ありがとう田中!
 実はね、一緒に帰る人いなくて…。」

「なんかそうっぽく見えたから声かけたんだけど…良かった?」

「うん!むしろ嬉しいよ!」


 そっか、と言いながら田中は私の横に並んで歩き始めた。


「あ、そういえば3対3どうだった?」

「おー…良い感じ…………どころじゃないな。」

「え……トラブルでも起きた?」

「いや、むしろ逆。
 影山とちびの日向が試合中に速攻使えるようになってさぁー。
 しかも打ち合わせとか練習なしで!
 いやぁーあれは焦ったわー。」

「え……?どういうこと?」

「あーまーわかんねえよな。
 今度軽く男バレ覗いてみろよ。びっくりするから!」


 田中は少し興奮気味に笑顔で語る。


「……なんか、田中楽しそうだね。
 いきいきしてる。」

「えっ?」

「えっ??」


 ……なに?気に障ること言った?

 ていうか、ちょっと恥ずかしいこと言ったんだから、いつもみたく馬鹿っぽく流してよ。

 だろー!?とか、まぁな!とか…。


「……なんか、宮口にそういうこと言われると、びっくりする。」

「は!?なんでよ!」

「いや……なんか、宮口って結構クールっていうか……いきいきしてるとか言いそうにないからさ。」

「えっ?
 私がクール?それどこ見てんの?」

「んなっ!?お前どう見てもサバサバタイプじゃん!」

「あー……そんな風に言われたことなかったかな……。」


 私は苦笑いして頬をかいた。


「ていうか、どっちかというとバレー中は田中みたいなタイプかな。」

「え!?そうなのか?」

「うん、声出して空気作るタイプかな…。」

「それって、俺の“声出して空気作る”と多分意味違うぞ?」

「え?」

「お前って、どっちかと言うとスガさんタイプじゃね?」

「スガさんって……菅原さん?副主将の?
 いやーそれは違うかな!私あんなに包容力あるタイプじゃないよ!」

「?でもさー。
 俺はお前、すごいと思う。」


 田中はいきなり真顔になった。


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