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恋のお相手は兄妹!?

第4章 海常バスケ部お泊り会〜夕食準備〜


「そうだぞ、小堀。おまえもあいつらくらいくつろいでろ」

「じゃあ、そうさせてもらうよ。何かあったら声かけて」

そう言って、小堀は他の3人がいるソファーに戻っていった。

「小堀さんは本当に良い人だね〜」

関心したように言い、莉緒はキャベツを切っていく。

「そうだな。俺あいつがいなかったらかなりきつかったと思う」

「わーお。キャプテンったらネガティブですね」

「うるせぇ。森山と黄瀬はトラブルメーカーなんだから、そう思うのも無理ねぇだろ。まともなやついねぇし」

「ひどい言いよう」

真顔で言った俺に、莉緒は小さく笑った。

「でも中村なんかは結構まともじゃない?」

「そうだな。まぁ、あいつもあいつで癖あるけど」

「どんな感じ?」

「辛辣」

「意外だね。たしかに、それは癖ある」

「だろ」

莉緒は、まだ中村とそこまで交流はない。

知らなくても当然っちゃ当然だ。

あいつもまだ本性をだしていないのだろう。

機会があれば、今度は中村も連れてこよう。

それはそれでおもしろいかもしれない。

「そういや、ホットプレートってどこのあるんだ?」

「えっと〜…、たしか二階の物置部屋」

思い出したように言う義妹を、俺は無言でじっと睨む。

「気のせいかな?何故か視線が背中に突き刺さるんだけど…」

「俺が言いたいこと…、わかるよな?」

「…はい、ごめんなさい。私が悪かったです」

無言の威圧に耐えられなくなったのか、莉緒は早々に観念した。

「ったく、降りてくる前に言えよ」

そう言って、俺は隙だらけの額を弾いてやった。

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