• テキストサイズ

恋のお相手は兄妹!?

第3章 海常バスケ部お泊り会〜買い物〜


さて、うまい具合に今日の材料は安くなっているだろうか。

「買う材料って何だ?」

入ってすぐ、幸男がカゴとカートを持って来て莉緒に尋ねる。

「一通り買うよ。この人数だと、家にあるだけじゃ足りないから」

「そうか。…あと、おまえら!先に言っとくが、どさくさに紛れて余計なもん入れるなよ!!」

行動を読んだのか、幸男はいち早く釘を刺す。

公衆の面前なので、声はいつもより小さめだ。

「おいおい、笠松。いくらなんでも、俺たちだってそんなせこい事しないって」

「おまえが一番やりそうだから言ってんだよ」

「でも、こういうのってお菓子とかお酒買うのお約束っスよね」

「まぁ、定番だな」

「そうっスよ、キャプテン」

森山と早川が黄瀬に便乗する。

すると幸男は、すかさず黄瀬の腰目掛けて蹴りをいれる。

「調子にのんな、黄瀬!お菓子を買うなら自腹しろ!!あと酒とか絶対やめろ!!制服のままなんだから学校バレる!!」

「ちょ、何で俺だけ!?笠松先輩ひどいっス〜」

「じゃあ、制服じゃなきゃいいんスか!?」

「そういう問題じゃねーよ!!早川のくせに、揚げ足とんな!!」

「でも、今の口ぶりだとそういうことだよな」

「黙れ、森山!!」

幸男と森山の攻防が始まり、早川は一人で叫び、蹴られた黄瀬は半泣き状態だ。

/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp