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my only love

第2章 別れとはじまり


「ほらー。少しくらい食べろって。」

「いらなーい。」

「じゃあ、チューしていい?」

「はあ??ダメに決まってるでしょ!私そんなに軽くないから。」

「ばーか。こんな時間に男のうちにいる奴が何いってんだよ。」
がんちゃんの顔がまた近づく。

「…。私帰る。」

「うそうそ!俺、まじだから。」

「まじって…。私いまはそういうのもう…。」

「わかってるよ。だから、待ってるって。」

「…。おかしいよ…。そういうの。いっぱいいるじゃない。周りに。」

「いるよ。確かに。でも、名無しがいいの!」

「そっか…。」

「そーなの。ほら、だから食べなさい。」

私はその日、彼のベットでゆっくりと寝た。
もちろん、がんちゃんはソファーで寝ていた。



翌朝、目が覚めるとまだ五時だった。

「朝ごはん買いに行こうかな…。」

私は、がんちゃんを起こさないようにそっと外へでた。

朝の空気が気持ちいい。これもがんちゃんのおかげだ。

近くのコンビニへ行くと簡単に食パンなど買ってマンションへもどった。


朝食の準備をして、がんちゃんと起こす。

「がんちゃん。朝だよ。今日早いんでしょう?」

背中をさすって起こす。

「んーーーーーー。もう少し。」

「もう。」

「…。チューしてくれたらおきよっかな…。」

「バカ。早く起きて。」

「ちえええ。冷たすぎ。」


ブーブー言いながらも朝ごはんを見ると目を輝かせた。本当ワンコみたい。

「久々だわー。朝ごはんとか。いただきます。」

「そうなんだ?いくらでも作ってくれる人いそうなのに。」

「おまえ次そういうこと言ったらマジで怒るよ。」

「ぶー。」

「俺、そんなに軽くねーから。」

「そ…。」

「そーなの!」


そんな会話をしてがんちゃんと一緒に家を出た。

その日は自宅へ戻って、翌日から仕事がまたはじまった。

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