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進学校の落ちこぼれ女子

第14章 変わった


「そういえばテストどうだった?」

中間テストが終わってしばらくしてから山本くんに聞かれる。

「あ…えっと。あんまり…。赤点はなかったけど、数学が48点で…」

私の答えに彼が「えっ」て顔をする。

「そうだったんだ…。俺がちゃんと見てあげられなかったから…ごめん。今週か来週、部活休みの日ないの? ちょっと真面目に勉強しよう。一緒に」

「え…。女子バスは明日休みだけど、生徒会のほうは用事あるでしょ? いいよ。期末さえクリアできたら夏休みちゃんとやるし…」

私は遠慮する。彼は私の話をさえぎって話し出す。

「さやかちゃん…期末をクリアする前提で話してるけど、本当に大丈夫だと思ってるの?
それに高2の夏をなめすぎ!
みんな受験勉強を始める時期だよ。そんな時に一学期の復習だけしてたらまた遅れを取るよ。
だいたい去年の夏もそんな感じで…」

軽く山本くんのお説教が続く。

「大丈夫だよ。副会長は二人いるんだから。それに俺もさやかちゃんと勉強したいし」

彼の言葉に甘えて、明日の放課後山本くんの家に寄って勉強することにした。
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