第14章 変わった
昼休みに山本くんとお弁当を食べながら、朝のことを聞いてみる。
「朝の手紙…読んだ?」
彼は私の顔を見てちょっと微笑む。そして話す。
「読んだよ。あれは種類的にはラブレターだったね。でも彼女がいることは知ってますって書いてたよ。気持ちだけ伝えたかったって」
「へぇ…」
「あぁそうそう1年生だったよ。そういうのしてみたい年頃なんじゃないの?」
よくしゃべるな…。浮かれてるのかな…。
「よくもらうの? ラブレター」
私は突っ込んで聞いてみる。
「えっ……? あぁ…えっと、よくってほどじゃないけど…。もらったことはあるよ。流行ってんじゃない? 1年生の間で」
「へぇ…」
「どうしたの。さやかちゃん。ヤキモチ焼いてるの?」
「べつに…」
「心配しなくて大丈夫だよ」
彼がニコニコして言う。
なんかデレデレしてるように見えちゃう…。