第9章 一番
年末になって部活もなくなり、私は家で勉強したりマンガ読んだりして過ごす。
山本くんとはときどき電話したりLINEしたりする。
元日の朝、リビングでテレビ観てたら山本くんからメッセが来る。
@ あけおめ!
私もすぐ同じ言葉を返信する。
@ 今、電話していい?
彼から返信。
いいよ…って返事しながら自分の部屋に戻る。
『さやかちゃん、今何してた?』
「別に。なんとなくテレビ観てただけ」
『初詣とか行くの?』
「行ったよ。近所の神社。家族で」
『そうなんだ。もう一回行かない?俺と。明日とか…』
「うん。明日行けるよ。行こうよ」
『やった。じゃあ明日ね』
電話を切って私はにやける。
久しぶりのデート。今年初のデートだっ。