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進学校の落ちこぼれ女子

第3章 帰ろっか


「バイバイさやか、また明日ね〜」

「バイバイ、また明日…」

放課後、連れだって部活に行く友達を見送って手を振る。

いいなぁ部活、私もまた行きたいな。

私は図書室で宿題しながら山本くんを待つ。

宿題ぐらいならだいぶ自分だけでも出来るようになってきたかな?

宿題が全部終わった頃に山本くんが私を迎えに来た。

「お待たせ。さやかちゃん。わからないとこあった?」

「ううん。一応全部出来た。合ってるかどうかは自信ないけど」

「見せて」

山本くんが私のノートを見てくれる。

「あ、この問題だけ間違ってる。もう一回解き直してみて」

「あぁ〜間違えてるんだぁ…」

山本くんの言う通り解き直してみる。こうかな?

「うんうん。それでいいよ。だいぶ出来るようになったね。中間テスト大丈夫だと思うよ」

「そうかな?」

「うん。少なくとも50点は取れるよ」

彼がニッコリ笑って言う。

リアルな得点予想だなぁ。

まあ赤点さえ取らなければ充分だけど。

「バスケ部、戻れるかな…」

私はなんとなくつぶやく。

「えっ…バスケ部戻るの…?」

山本くんが驚いて聞き返す。

「うん? 戻りたいけど…部活やってたら成績またヤバくなると思う?」

私はちょっと不安になる。

「ううん…。さやかちゃんもう基本的なことわかってるから…赤点以上ぐらいなら大丈夫だと思うよ」

「そうかな」

嬉しくなって私はニッコリ微笑む。

「うん…」

山本くんはなぜかしょんぼりして返事する。

何か気になることがあるのかな?
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