第16章 どう思う?
「わたしね…フェラしてみたい」
「……」
「やっぱりダメ?」
私は彼の顔を見上げる。
「あ…いや…あの…えっと……」
彼が言葉をにごす。
私は少ししょんぼりする。
「前に聞いたとき祐樹、そんなことしちゃダメって言ってたもんね…」
「ううん…えっとね…いいよ」
そう答えて、彼はさっさと自分のジーンズを脱ぐ。
「えっいいの?」
「さやかちゃんがしてみたいなら…」
「うん…してみたい…」
「じゃ、じゃあ、いいよ。して…」
パンツも脱いだ彼が、私の手を繋いでベッドに腰掛ける。
改めて…見ると…すごく恥ずかしい…かも。
彼もなんとなく恥ずかしそうにしてるような…。
恥ずかしさをまぎらわしたくて、私は彼の唇にキスする。
彼の唇をちょっとペロペロしてから舌を差し込む。
手で少し、彼の下半身をさわってみる。
いつも彼がしてるみたいに、太ももの内側をなでなでする。
祐樹の息が、ちょっとはぁはぁしてきた。
彼の…も少しさわってみる。
もう、かたくなってる。
私は唇をそっと離す。
そして目を開けて、じっと彼の顔を見る。
彼もゆっくり目を開けて、私の顔を見る。
顔が赤い。可愛い。
「あ…そんなに見られたら…恥ずかしい」
彼が恥ずかしそうに言う。
「見たい…」
私は両手で彼の頬を持って、彼の顔をもっとじっと見る。
「さやかちゃん…? えっと…」
可愛い…。私の祐樹。うれしい。