第16章 どう思う?
「わたしって…やっぱりエロすぎかなぁ…。どう思う?」
「えっ…」
最近、気になってること。
私の部屋でデートしてるとき、思い切って祐樹に聞いてみた。
「どっ…どうしたの?」
彼に聞き返される。
「うん…。なんか友達といろいろ話してたときにそう思った…」
「なっ…どんな話してんの…」
「彼氏がすぐやりたがって嫌だとか…。あんまり気持ち良くない…とか…」
「さやかちゃんもそんなふうに思ってるの…?」
彼が少し心配そうに私の顔を覗き込む。
「ううん…」
私はうつむいて答える。
「何を気にしてるの?」
彼が首を傾げる。
「わたし…エロすぎて祐樹にひかれてない?」
私は彼の顔をじっと見てみる。
「そんなことないよ?」
彼が真剣な顔で言う。
「祐樹は女の子からエッチなことしたいって言っても大丈夫だと思う?」
「大丈夫! 全然大丈夫。
もしかして、さやかちゃん何かしてみたいことがあるの?」
「うん…」
さすがに恥ずかしくて、多分顔が赤くなる。
彼がそんな私をそっと抱き寄せる。
「言ってみて…さやかちゃん。
俺、エロいさやかちゃん大好きだよ。俺しか知らないエッチなさやかちゃん…。
なんでもしてあげる」
耳元で彼がささやく。