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うちはに転生しました。

第6章 修行開始と旅。













『じゃあ、今日はここまでかなあ。お疲れ様、その年齢で初めてにしては良かったと思うよ』

「・・・もう終わりなの?まだ私、全然出来てないのに」

『うん、確かに今日は出来てなかったけど。でも、今日は初日だし、元々僕は褒めて伸ばすタイプだから』

「あ、はあ・・・」

『時間はまだ沢山あるでしょ?焦りすぎるのもあんまり良くないよ』

「でも・・・」





(でも、サスケをどうにかしたい)





『まあ、その気持ちも分からなくはないけどさ』

「・・・?」

『お兄さんをどうにかしたいんでしょ?』

「・・・・・私、口に出てた?」



知らないうちに言葉に出てたのか。

そんなつもりはなかったけど。




『あ、ううん。そういうことじゃないよ。ただ、僕が勝手にキミの心を読んだだけ』

「・・・・えっ」

『あれ?言ってなかったっけ?』

「うん。聞いてない」




ごめんねぇ、と全く反省してない風に言うスイレンだが。




「他にも何かあるの?私に言ってないやつ」

『あ、やっぱり気になる?』

「うん。というか、びっくりする」

『んー・・・そうだねえ。まあ、知っといた方がいっか。僕の力はキミの力でもあるからね』

「ねえ、それ。どういう意味?」




スイレンの言うその言葉の意味がよく分からなくて、聞き返す。





『あー・・・っとね。例えを出すと、前に僕がキミにしたように対象者の身体に触れていることで傷を治すことができるって言ったよね。それが致命傷であっても、って』

「うん」

『僕が、キミの血を貰ったのにはそこに理由があるんだよ。キミの血を貰うことで、キミは僕と同じ力を手に入れることが出来る。――――なのにキミは凄く抵抗するし』

「・・・それ、先に言っといてくれない?誰でも抵抗しますよ、そりゃ」

『う・・・』

「・・・それで?」



言葉に詰まったスイレンを促すと、スイレンはまたペラペラと話し出した。





『簡単に言うと、僕はね、前にも言った通り、カミサマだから。何でもアリなの』

「・・・そんなの卑怯じゃ・・・」

『まあまあ。だからこそ、あまり人間には干渉してこなかった』

「・・・私と、関わっていいの?」

『うん、構わないよ。だって、僕はキミのために生まれたんだから』






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