第2章 子供時代と一つの事件。
そう言って、サスケと私は家を出て、目的地まで向かった。
すると、サスケは唐突に「あ、」と言った。
「ん・・・?」
「そういえば、兄さんってどこにいるんだろ。ハル、知ってる?」
フルフル、と首を横に振る。
いや、逆に知ってたら駄目だよね。
「んー。まあ、とりあえずあそこ行こう!」
「あそこ?」
「おお!」
着いたのは、何か大きい建物。
「ここじゃないかと思うんだけどなあ・・・」
「でか・・・」
「あ!兄さんだ!おーい、兄さん!」
イタチが丁度、出てきたのでサスケはイタチ目指して一直線に走っていく。
握っていた手を離して。
(誰と一緒なんだろう)
よくよく見ると、イタチは誰かと話しながら歩いてくる。
(灰色ボッサの髪・・・カカシ?)
イタチは走ってくるサスケに気付くと、サスケを抱っこし頭を撫でた。
そしてカカシ?に会釈をし、何やらサスケと話している。
(あれ?カカシこっちに来るの?)