第2章 子供時代と一つの事件。
あれから、月日は流れ。
髪は伸びて、腰のあたりまである。
言葉も喋れるようになったし、歩くこともできるようになった。
(・・・大変だったけどね・・・)
そう。大変だった。色々と。
子供っぽくしなきゃいけなかったのが大変だった。
子供っぽく見えるように自分の一人称を「ハル」にしたり、イタチやサスケのことを「イタチ兄さん」「サスケ兄さん」と呼ぶことで落ち着いた。
「・・・ハル!兄さんがそろそろ帰ってくる時間だ!迎えに行こう!」
「え・・・と・・・サスケ兄さん・・・?」
「もう!ほら行くよ!」
サスケが可愛い。
私に向かって、手を差し出してくる。
「今日こそ、修行に付き合ってもらうんだから!」
やっべ、可愛い。