第5章 フクロウと主様と名前。
「・・・・ねえ、まだ?」
『んー、もうすぐだと思うんやけど、』
結局、2時間が過ぎていた。
初めは色々な話をしていたりしたのだが、2時間もなるとだんだん話題もなくなり、暇になってくる。
「もーいいかげん眠いよ・・・」
時計の針が3を指している。
それをチラリと見ながら、ベッドにボス、と身体を預ける。
『ちょっちょっ、寝んでや?』
「だってもう3時だよ?おやつの時間だよ」
フクロウが慌てたように言うので、目を開けると羽をバサバサしている様子が目に入った。
『ああ、もうウチ知らんで!?』
再びうとうとし始めているときに、ふと私の身体に風があたった。
一瞬、あのフクロウかと思ったけどあのフクロウがこんなに風を起こせるのものだろうか。
まどろんでいく意識の中、必死に瞼を開けると白い大きな何かが私の眼に映った。