• テキストサイズ

うちはに転生しました。

第4章 弱いものいじめ。







「・・・この俺を無視するたぁ、いい度胸じゃねえか。・・・ん?おいおい、ソイツは置いて帰れよ?」

「・・・・・・あなたがこれを?」



鬼鮫が何も言わないイタチの代わりに男に問う。




「ん?ああ、そうだ。傑作だろ?俺はコイツのせいで人生駄目になったんだ。ちょっとぐらいいいだろうが」

「・・・・・・お前、」



男の顔が見えたイタチが、ポツリと零す。




「なァ?・・・ってお前、よく見たら、あん時のガキじゃねえか!何だ?コイツを助けに来たってか?」

「・・・・・・・・・」

「ハハッ!ご苦労さまで。しっかし、笑えるよなァ?天下のうちは様がこんなザマ。やっぱ、うちはでもガキはガキだ。弱っちィ」

「・・・・お前、」







ふざけるな。



そう言って、イタチが凍りつくほどの殺気を放った。




それによって、さっきまで余裕そうだった男の顔色にも変化が見られる。







不意に、鬼鮫がイタチさん、と呼んだ。












「・・・・・何だ」

「私がこの男を処分しておくので、あなたは先にその子の治療を優先したらどうですか」

「・・・・・・・何を企んでる」

「いえ、何も企んでなんかいませんよ。――――ただ、私としても弱い者いじめは好きじゃないんですよねぇ」

「・・・・・・・・」

「まあ、すぐに追いつきますよ。コイツの相手なんて一分もあれば終わりますから」



























文字通り、鬼鮫はすぐに追いついてきた。




「・・・・大丈夫なんですかねぇ」

「・・・・・・・・・・あの男は」




イタチはハルを腕に抱え、アジトへと戻っている途中だった。





「ああ、あれはすぐに片がつきましたよ。全く、手応えもありゃしない。鮫肌も退屈そうでした」

「・・・そうか」





イタチはそこまで言って、黙った。






「・・・その子は?」

「・・・いずれわかる」








イタチはとりあえず、小南にみてもらおうと考えていた。
























/ 755ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp