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うちはに転生しました。

第41章 スイレンの覚悟





一方その頃、ナルト達と同行して島亀に来ていたガイは“真実の滝”で己の心の闇と向き合っていた。


「老けたオッサンが無理をすると体を壊すぞ。誰もそんなお前の無理矢理な青春を望んでなんかいないんじゃないか?」


滝の向こうから声が聞こえた。


「青春を忘れたオレ!来い!根性叩き直してやる!」


そう言ったガイの前で、滝の向こうから飛び出したのは―――


「こ・・・これがオレの本当の姿!? 珍虫!?」

「こいつは確か・・・珍獣!?」


―――逃亡する鬼鮫だった。


「こいつは確か・・・フグとかいう魚!」

「相変わらず頭の方は珍獣以下ですね」


そこからガイと鬼鮫の戦いが始まり―――結果、またしても鬼鮫の敗北に終わった。






「―――この男・・・どうする?」


ガイが鬼鮫を気絶させたことで、鬼鮫を拘束することに成功した一同だったが、スイレンが鬼鮫の前まで行き、膝をついて彼に話しかけた。


「ねえ、起きなよ。・・・起きなって」


そのままペチペチと頬を軽く叩く。

周りが呆気にとられている中で、ナルトが怪訝そうな表情でスイレンに声を掛けた。


「おい、スイレンってば何してんだよ?」

「見てわかるでしょ、起こしてるんだよ。あ・・・この男に何かしたら僕怒るからね?変なことしないでよ」

「ソイツは危険人物♪・・・放っておくわけにはいかない」

「でもこの男はハルの家族。・・・アンタらの言いたいこともわかるけど、これは譲れない」


静かな睨み合いが続く。

静寂を破ったのは、ナルトだった。


「じゃあ、オレもいていいか?」

「ナルト!・・・危険すぎないか」

「大丈夫だってばよ、ゲキマユ先生、ヤマト隊長。なあ、いいか?スイレン」

「・・・勝手にしなよ」

「そういうことならオレもついて行くぜベイビー!」


聞く耳を貸しそうにもないので、ヤマトはため息をつきながらも許した。


「ただし、いるのはそこの二人と僕だけ。他は全員下がってて」

「・・・危険だと見なしたらすぐ動くからね」


そうしてその場には三人と鬼鮫が残され、ヤマトたちは少し離れたところから見守ることとなった。

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