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うちはに転生しました。

第39章 あなたのこと




―――一方、五影会談を襲撃したが、激しいチャクラの消耗で意識を失っていたサスケは、マダラの時空間内にて目を覚ましていた。


「サスケ!良かった、目を覚ましたんだな!」

「・・・香燐、ここはどこだ?」


開口一番にサスケは怪訝な表情で辺りを見渡した。

チャクラを回復させた香燐に対してのお礼はなかったが、香燐はサスケが目を覚ましたことだけで十分だった。


「たぶん、アイツの中・・・」

「?」

「いや、そんなことはどうでもいいんだ。それよりサスケ、見ろ」


香燐に促されサスケが斜め後ろに視線を移すと、横たわる肢体があった。

一瞬のうちに、サスケの表情が驚きから怯えに変わったのを香燐は見逃さなかった。


「は・・・ハル・・・!?」


そこに倒れていたのは、愛しい妹の姿だった。

サスケが即座にハルの身体を抱き上げるが反応はない。

そこでサスケがある異変に気づいた。


「なんだ、これは・・・」


ハルの両のこめかみに青紫色の糸のようなものが無数にあり、それは目に集まるかのように皮膚を這っていた。

息を呑むサスケだったが、突如、背後に気配を感じ振り返った。

現れた面の男に殺気の籠った目で睨み付けたサスケは、低い声で言葉を放った。


「お前、どういうつもりだ・・・コイツに何を―――」

「そう睨むな。言いたいことはわかるが、せっかくお前にいいものを用意してやったんだ。それで機嫌を直せ」


サスケが何か言う前に面の男はサスケと香燐を外へ出した。

サスケの目の前にいたのは、彼が五影会談を襲撃した目的でもある、ダンゾウの姿だった。


「・・・うちはサスケか」

「お前・・・」

「サスケ、安心しろ。あとでちゃんと説明してやる。殺しはしない、約束しよう」

「・・・嘘だったら殺す」

「フッ、好きにしろ」




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