第4章 弱いものいじめ。
「・・・・・・・」
あの探検をしてから数日後。
最近、よく扉がノックされるようになった。
それに、何だか視線を感じる。
(・・・何か、)
「気持ち悪い・・・」
イタチに言ってみようかと思うものの、イタチにはまだ会えない。
―――本当は怖い。一人で、心細い。
だけど、私だってもうそんな歳じゃない。
確かに、今は小さいけど、前生きていたときと年齢を合わせたら・・・。
うん、もうそんなこと言ってる歳じゃないよね。
しかも、イタチはまだ来る日じゃないので言いたくても言えない。
イタチが来るのは明日だ。
そう、明日までの辛抱だ。
夜。
私は、変な物音で目が覚めた。
「・・・・ん・・・・?」
(なに・・・?)
ベッドから身体を起こす。
―――――いや、起こそうとした。
「っ・・・・!?」
ギシ、とベッドに負荷がかかり、私の体中の血の気が引いていく。
「・・・・っ!」
目の前には男の顔。
忘れもしない、あの時の男。
<・・・お前のせいで・・・!お前らうちはのせいで・・・!>
幼いサスケを殺そうとし、私を人質にとった男。
「なんっ・・・・!?キャ・・・!!」
「ちょっと黙ってろ。クソガキ」
そのまま口にハンカチを当てられ、私の意識はそこで途切れた。
(・・・イタチ兄さん)
怖いよ。
――――――助けて。