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うちはに転生しました。

第36章 兄が望んだもの




それから数日後。

“蛇”から“鷹”へ名を改めた彼らは、暁の別アジトにマダラと共にいた。

鷹のメンバーの中には、全身を黒いマントで覆ったクロの姿もある。

そして、鬼鮫の姿もあった。


「八尾はお前がやれ・・・サスケ。九尾はこちらで狩る」

「ああ」


サスケ率いる鷹は木ノ葉を潰すという新たな目的を掲げていた。

それともう一つ、サスケには個人的な目的があった。


「干柿鬼鮫・・・アンタに少し聞きたいことがある」

「なんです?」

「・・・妹についてだ」


サスケが面の男・マダラから聞かされたのはイタチの真実だけではなかった。

妹の生存についても聞かされていたのだった。


“あの夜、イタチは妹を連れて里を出た。だからどこかで生きている・・・前に見たときは、ずっとイタチの傍にいたが、イタチが死んだ今となってはお前の妹の行方はオレにもわからない”


マダラも所在まで知らないということで、サスケは妹の行方を自力で探すしかなかった。

マダラの言うことを信じるなら、イタチを殺した今、妹は一人だ。

―――生きているなら会いたい。

それがサスケの望みだった。


「妹さんについて・・・ですか。そんなことを知ってどうするつもりです?」

「答える必要はない」

「そうですか。私も彼女については何も知りませんね」


鬼鮫に答える気がないことはあからさまで、それを感じ取ったサスケの眉がひそめられた。


「さっさと答えろ。イタチと組んでいたアンタなら知ってるはずだろ」

「サスケ君は随分と気が短いんですねえ。本当にハルさんのお兄さんですか?顔はさすが兄妹と言いましょうか、似てますけど・・・その調子じゃあ妹さんに会うどころか、怯えられますよ」

「・・・チッ」

「サスケ、いい加減にしろ」


マダラがそういったことでその場は収まったが、サスケの苛立ちは収まらなかった。

“ハルさん”と言った鬼鮫。

あれは絶対に知っている。

再度舌打ちをしたところへクロがやって来た。


「・・・サスケ。そんなにイライラしないの。妹さんのことなら私も協力するからさ、写真とかあれば見せてよ。そしたらわかるかも」

「・・・お前には関係ない」

「そんなこと言わないでさ。正直言わせてもらうけど、一人で探すとなるとかなり無理があると思うよ?」

「わかっている」




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