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うちはに転生しました。

第35章 誘い





サクラが私を呼びに来てくれたのは、おかげでアスマへの返答も避けることができたので、ある意味ラッキーだったと思う。


「・・・何か、私にご用ですか?綱手姫」

「いや、そういうわけではない。お前たち三人に話があったからここへ呼んだ」


綱手の話は、サスケが大蛇丸を殺したらしい、というものだった。

私を含め、三人に驚きの表情が見えた。


(・・・そっか。もうこんなところまで・・・それにしても、無事で良かった)


とはいえ、サスケが木ノ葉に戻ってくるわけではない。

結局、うちはイタチを探すことを目的とした任務を行うこととなった。


「クロ、お前はどうする?」

「・・・せっかくですが、遠慮させてもらいます」

「え?なんでだってばよ?」

「・・・ちょっとね」


不思議そうに私に尋ねるナルトにやんわりと誤魔化しながら火影室を去る。

木ノ葉を出て、スイレンが大型の鳥になったところで私はスイレンにある提案をした。


『え、今から・・・?』

「うん。いいかな?」

『いや、別に僕は構わないけど・・・大蛇丸を殺したって、あの女もさっき言ってたじゃん』

「だからこそよ。久しぶりだし、いいじゃない・・・サスケ兄さんに会いに行ったって」



一時間後。

私たちは上空にいた。


「スイレン、見つかった?」

『あともう少しだから待ってて。・・・あ、見つけた。二時の方向』


スイレンの言葉にその方向を見る。

すると歩いている四人の姿を見つけた。


「スイレン、ナイス!」


その言葉とともにスイレンはどんどん急降下して行き、地上から十メートルのところまで近づいた。

ここまで来るとさすがの彼らも私たちに気が付いたようで、全員が警戒態勢に入っていたが、私が顔を覗かせると、サスケは刀にかけていた手を元に戻した。


「水月、重吾、やめろ」


サスケの一言で二人が不思議そうにサスケを見る。

「いいのか?」という香燐の問いにサスケが答えようとした瞬間、私の大声があたりに響いた。


「久しぶり!サスケー!」

「おい待て、クロ―――」


スイレンの背からサスケ目掛けて飛び降りる。

彼は少し驚いたような表情をしたあと、しっかり私を受け止めてくれた。


「ちゃんと受け止めてくれてありがと」

「・・・お前、会うたびに飛び降りてくるのやめろ」


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