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うちはに転生しました。

第35章 誘い





アスマは私のことを誰にも言っていないらしい。

聞けば、スイレンに口止めされたのだとか。

「そうなの?」と聞くと、『その方がいいかなって思って』とスイレンは答えた。

よく考えればその方が都合がいいので、スイレンに感謝しつつ、それでお願いしますとアスマに伝えた。


「紅さん、赤ちゃんが出来たんですね。聞きましたよ。今度奥さんに会いに行ってもいいですか?」

「ああ」

「その子、シカマルくんの弟子になるんでしょ?」


暁の二人が倒されたことは帰ってきたアスマにも伝えられていた。

彼らの死はサソリ同様、暁のみんなで祈りを捧げた。

また減ってしまったメンバーにイタチは何も言わなかったが、兄は私をとても気にしているようだった。


(私がどう思ってるか、気になるんだろうな・・・)


「クロ」

「なんですか?」

「・・・お前には命を助けてもらった借りがある。だから約束守るし、これからも言うつもりはない。だが・・・」

「・・・?」

「お前は、“暁”と・・・どういうつながりがあるんだ?」


アスマは私の目をじっと見つめていた。

少しの間目を伏せ、考える。


(さて、どう答えようかな)


何かに気付かれたことには違いないのだろうが、私の心は乱されることなく、いつも通りの自分で受け答えをしようとしていた。

だが、私が何か答えるよりも前に、私を呼ぶ声が聞こえた。


「クロー!良かった、ここにいたのね!」

「・・・あ、サクラちゃん。どうしたの?」

「あれ、アスマ先生といっしょだったんだ。クロ、綱手様が呼んでるから早く来て!最後はクロだけだよ」

「えっ、そうなの?・・・それじゃ、アスマさん。また今度」


小さく会釈をし、やはりごねたスイレンにやや強引に私とサクラの二人を乗せてもらい、綱手のもとへと向かった。


「遅くなりましたー!」

「遅い!お前、どれだけ・・・おい、サクラどうした?」

「・・・いえ、ちょっと・・・クロ、アンタよく酔わないわね・・・」

「サクラちゃん、酔ったの?大丈夫?」


火影室に入ると、そこには綱手はもちろん、自来也、ナルトの三人がいた。

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