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うちはに転生しました。

第3章 里と犠牲と守るもの。


「・・・あ」


(行っちゃった)




こんな不思議なことって、あるん――








「・・・・・ハル?」

「・・・あ」


(帰っていたのか)



イタチだった。

ここはイタチの部屋なのでいるのは当たり前のことなのだが。




(・・・今までのやり取り見られてた?)




「お前、何してたんだ?」

「えっと・・・ちょっと寝れなくて・・・イタチ兄さんと一緒に寝ようかなって思ったけど、居なくて・・・」




私がそう言うと、イタチはキョトンとした表情をし、「そうか」と答えると目を細めて笑った。




「でも、そんなところにいたら危ないぞ?」



その言葉で自分がどこにいたか思い出す。



「あ・・・ご、ごめんなさい・・・あ、やっぱりサスケ兄さんのところで寝てくるよ」

「ん?どうしてだ?」

「い、いや・・・」

「久しぶりに俺と寝よう。最近はお前に構えて無かったからな」





(・・・疲れてるだろうから止めようと思ったのに)





「そこは冷えるだろ?」

「えっと・・・」





優しく抱きあげられ、少し冷えてしまった身体をギューッと抱き締められる。





「ほら、窓なんて開けてるからだろ?」

「・・・・」

「さ、寝ようか」





ベッドのなかに潜り込み、頭を撫でられる。





(・・・何だか今日は優しいな・・・)




そこで、ハッと気がつく。





(・・・・・もしかして、もうすぐなのかな)



隣を見ると、イタチはもう目を閉じていた。







「・・・・・・・・」








それを確認すると、私も目を閉じた。


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