第3章 里と犠牲と守るもの。
目を凝らすと、どうにも鳥の部類に入るものだということが確認できた。
(え、ちょっと、何、どんどんこっち近づいてくるんだけど・・・・!!)
「ちょっ・・・待っ・・・!」
近づいてくるソレは間違いなく一直線にこちらへ向かってきている。
思わず、ギュッと目を瞑ると―――――
膝に、何か温かい、ふわっとした感触があり、クルルだかフルルだかとにかく可愛い声がした。
「・・・・お?」
目を開けると、そこには一羽のフクロウ。
「・・・フクロウ・・・?」
何故ここにフクロウ。
フクロウなんて写真でしか見たことがなかった。
恐る恐るフクロウに手を伸ばし、頭を撫でてみる。
(・・・ふわふわ・・・)
「可愛い・・・」
そのまましばらく撫で続けていると、ふと、フクロウが頭をブンブンと振った。
「・・・?」
『・・・ハッ・・・!いかんいかん、ついつい寝てしまうところだったわ』
「・・・・・・」
(・・・うそん)
へえ、フクロウって喋れるんだ。
やっぱり、NARUTOの世界は違うなあ。