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うちはに転生しました。

第27章 「オレにとって」










「結局は他人任せじゃん?私たち、何もできないでしょ。あー、いるよね、自分は何もしないくせに他人任せな人」

「・・・っ」

「そういう人に限って、もしリーさんが死んだら、綱手さまのせいにするんでしょ」

「ち、違う!!」


ちょっといじわる言い過ぎたかな、と思いつつ大きな声を出したサクラを見る。


「わ、私は・・・!!ただリーさんが心配でっ・・・どうしてそんなひどいこと言うのっ?」

「ひどいこと?私は事実を言ったまでだよ。ひどいのはどっちなの?」

「えっ・・・?」

「何もしないでただ祈ることより、できることがあるんじゃないの?」


涙がうっすらとにじんでいるサクラの瞳を覗き込むようにして言う。


「助けたいなら、強くなればいいんだよ」

「今は無理だけど、リーさんみたいな人が今後出てくるかもしれない。そんなとき、何でも治せる医療忍者がいたらいいよね」

「そうだなあ・・・もし私だったら、“医療のスペシャリスト”って呼ばれてる綱手さまに弟子入りしたいなあ。でも・・・ま、あいにく私はこの里の忍じゃないから不可能だけど」


サクラは、意図が呑みこめていないようなポカンとした表情で私を見ていた。


「サクラちゃんなら、できるんじゃない?まあ、今は体術の修行だけど・・・今後の参考にってことで。じゃ、サスケ、修行・・・再開しよっか」

「あ、ああ・・・」


サスケの目が「サクラ泣かしてどーすんだ、このウスラトンカチ!」と言っているようにも見えたが、笑顔でスルー。


「おい、クロ・・・お前、性格悪ィのな」

「ハハ、サスケの口の悪さには負けるけどね」

「テメェ・・・」


それから、約一時間、修行に付き合わされた。


(・・・明日筋肉痛になりそう・・・)













その帰り。

今日は「あん」と描かれた大きな門から木ノ葉を出る。


「・・・めんどくさいな・・・」


思わずそう呟いてしまったのは、後ろの数人の気配を感じとったからだった。


「スイレン、何人?」

『五人。全員男で、面をつけてる』

「へえ」

『さ、乗って。僕の足なら逃げ切れるよ』

「うん、頼んだよ、スイレン」


(暗部か・・・ついに私も目をつけられたか?)



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