第2章 子供時代と一つの事件。
ハルが目を閉じたまま、数日が経った。
「・・・じゃあ、行ってくるよ母さん」
「よろしくね、イタチ」
イタチは今日もハルのところへ行く。
あの日から、毎日欠かさずハルのところへ行っている。
サスケには、ハルは少し検査を受けなきゃいけなくなっているという風に伝えている。
「何かあったら、連絡するよ」
今は、ヒルゼンの計らいで任務から外してもらっている。
(・・・ありがたい)
三代目火影は、本当にすごい人間だと思った。
ガララ、と扉を開ける。
もう、何度この扉を開けただろう。
「・・・・イタチ、兄さん・・・?」
幻聴かと、思った。
ハッと顔を上げる。
「ハル・・・・・・?」