第23章 休息と隠し事
「みんなが集まってるなんて・・・どうしたの」
「お前たち・・・そんなに仲良かったのか」
小南とペインだった。
だが、次の瞬間には二人の顔は怪訝なものに変わった。
「ちょっと・・・何これ?」
そう言ってしゃがんだ小南の足元には、クナイが刺さっていた。
「それに・・・これ、血?」
「あ、小南姉さん、それ角都の血だぜ!」
「角都の・・・?」
「おい、バカ飛段。余計なことを言うんじゃない。・・・おい、違う。封印のために必要だっただけだ」
「封印?」
「くそリーダー!旦那がトイレ壊したぞ、うん!」
「あっ、テメェ!つーか、壊したのはオレだけど、もともとハルが閉じ籠もったせいじゃねーか!」
さらに険しい顔になる二人。
ペインはトイレに事実確認に行ったようで、すぐに無表情で戻ってきた。
「・・・どういうことか、説明してもらおうか」
「ほらもう・・・めんどくせーだろーがよ・・・」
「―――だーかーらー・・・!確かにオレが壊した!壊したけど!もとはアイツが・・・!」
「そうだ。オレはアイツの封印のためにしただけだ。無駄な作業ではない。さっきから何度も言っているだろう」
サソリと角都は、無表情の二人に弁解をしていた。
「アイツって・・・ハルのことか?」
「そうだ」
「それで、肝心のハルはどこにいる?」
今まで黙っていたイタチが口を開いた。
「アイツは今、部屋で寝ている」
「寝ている?・・・随分と早いのね」
現在の時刻、午後八時。
確かに、寝るにはまだ早い。
「つーかよ、見たほうが早くね?」
「見るって・・・さっきから“封印”だの“閉じこもった”だの意味分からないわ」
「まあ、とりあえずイタチの部屋行こうぜ!話はそっからだ・・・うん!」