第2章 子供時代と一つの事件。
「・・・ん・・・」
目を開けると、辺りは暗かった。
「・・・夜か」
体を起こすと、ギシッとベッドが音を立てて、腹部に違和感を感じた。
(あ、そっか・・・そういえば、私、)
「っ・・・いってえ・・・・!」
人間の身体はどうにも適当に出来ているようで、自覚した途端、痛くなった。
(ズキズキする・・・)
ふと、今自分がどういう状況に置かれているか確認する。
「・・・・」
(着ている服違うし・・・・何かお腹すいた。それに喉カラカラだし・・・)
部屋の中をキョロキョロと見渡すと、一つの黒い影があった。
(・・・まさか、デタ?)
何がってそりゃ、ねえ。
「・・・ハル」
「っ・・・・」
(・・・心臓停まるかと思った)
そこにいたのは。
「・・・カカシ・・・」