• テキストサイズ

うちはに転生しました。

第21章 中忍試験










―――というのは冗談で、そう見えるように幻術を使っただけだ。

本物は手に持っている。

だが、そんなことには気づくはずもない三人は目が点だ。


「は・・・?」

「フフ・・・あなた、面白いわね・・・」


我に返ったナルトが草忍に突進していく。


そして―――ナルトは五行封印をされてしまい、落ちそうになったところをサクラのクナイで間一髪、落下を逃れることができた。

ナルトの意識はない。


(ここからが本番ね)


私はタイミングを窺う。

ここから先の闘いに介入するつもりはない。

私が次動くのは、大蛇丸がサスケに呪印をつけようとする瞬間だけだ。


(それまでには少しだけ時間があるよね・・・)


そう思って、スイレンに巻物を預け、私は木にぶら下がっているナルトの元へと急ぐ。


「・・・お疲れさま、ナルト」


ポツリと呟くと、ナルトを抱き上げ、サクラの隣に移動した。


「サクラちゃん。ナルトくんのこと・・・お願い」

「え・・・?ちょっ・・・クロ・・・!」


困惑した声が聞こえる。

だが、それには答えずに私はスイレンの元へと戻った。


『ねえ・・・本気?』

「うん。スイレン、私のやろうとしてること分かってんだよね?」

『まあ・・・でも、無茶苦茶だよ。そんな―――自分から、アイツの攻撃を受けることないのに』


少し訂正するとすれば、攻撃を受けるのではなく、サスケがつけられる呪印を私が代わりにもらおうというつもりだ。


「あれが不発に終われば、その場しのぎで・・・もしかしたら」


(もしかしたら、サスケはこのまま里で暮らし続けることができるかもしれない)


―――だが、そんな考えは甘いこと、あと一分後に知ることとなる。





/ 755ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp