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うちはに転生しました。

第21章 中忍試験











そんなやり取りがあった後、アンコから同意書についての説明があった。


「試験に参加する者はまずコレにサインしてもらうわ。ここから先は死人も出るから、それについて同意を取っておかないとね。私の責任になっちゃうからさ」


何でもないように言うアンコに対し、一瞬で顔が強張った受験者たち。

もちろん、それは隣にいるサスケも例外ではなかった。


そして、説明は続く。


「じゃあ、第二の試験の説明を始めるわ。この第44演習場は、カギのかかった44個のゲート入口に円状に囲まれてて川と森、中央には塔がある。その塔からゲートまでは約10㎞」

「この限られた地域内であるサバイバルプログラムをこなしてもらう―――・・・その内容は、何でもアリアリの巻物争奪戦よ!」


説明は聞かずとも、知っている。

私はアンコの説明よりも、ナルトの近くにいる大蛇丸の後ろ姿をじっと見ていた。


『ねえ』

「・・・ん?」

『僕たち、五日間もこの森の中にいるの?』


スイレンが私を見上げてそう言った。


(大蛇丸のことはあとでスイレンに相談してみよう)


「そうだよ。最低でも五日間はいなきゃいけないみたいだし。でもまあ、少しの間よ」

『えー・・・長いよ!』

「そう?私は、スイレンがいてくれたら心強いんだけどなあ」

『・・・僕、帰るとは言ってないからね』


・・・仕掛けておいてなんだけど、スイレンはチョロい気がする。

それとも、ツンデレなのか?


「フフッ、ありがとう」

『ねえ、今失礼なこと考えてたでしょ』

「えっ」


ちょうどそこに同意書がまわってきた。

名前を書いていると、横から声が掛かった。


「おい」

「ん?なに?サスケ」

「お前・・・本気か?」


サスケの目は私の手元の同意書を見ていた。

そこには何の躊躇もなく書かれた今の私の名前。

少し雑に書かれた名前を見て、サスケは無表情だった。

そして、サスケはポツリと呟くように言った。


「オレは・・・お前に死んでほしくない」


私の顔を見るわけでもなく、サスケはただ地面を見つめていた。

その言葉は、私に向けて言ったものかは分からない。

だけど、サスケの表情とその言葉に、ギュッと胸がしめつけられるような感じがした。



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