• テキストサイズ

うちはに転生しました。

第21章 中忍試験















―――第二の試験会場に移動した受験者たち。

連れてこられた場所は外だった。


 「ここが第二の試験会場第44演習場・・・別名“死の森”よ!」


目の前には薄気味悪い大木がそびえたっている森。

“死の森”という名前から連想されるイメージ通りの森だった。


「ここが“死の森”と呼ばれる所以をすぐに実感することになるわ」


アンコがそう言い、私は“死の森”を見ていると誰かがアンコの言葉をオウム返ししたのが聞こえた。

ナルトだ。


「そんなことを言ってお脅しても、全然平気だってばよ!」


ナルトの声は全員に聞こえたようだった。


「そう・・・君は元気がいいのね」


アンコがニッコリと笑った直後、アンコの手からクナイが飛んだ。

クナイはナルトの頬を掠めた。


「っ・・・!」

「アンタみたいな子が真っ先に死ぬのよね―――・・・私の好きな赤い血をぶちまけて、ね」


あっという間にナルトの背後に回り、後ろから押さえるアンコ。


(速い・・・さすが)


ナルトの血を舐め、ニヤリと笑ったアンコに、私は正直、アブない人だと思った。

ナルトの顔も引きつっている。


―――すると、くノ一が、クナイを拾ってアンコに返しに来た。

長い舌にクナイを巻いて、アンコに渡す。


(大蛇丸・・・!)


そのくの一は、大蛇丸が化けた忍だった。


「でもね・・・殺気を込めて、私の後ろに立たないで。早死にしたくなければね」


くノ一は「赤い血を見てついウズいてしまった上に、大切な髪を切られたので興奮してしまった」と言った。


「ウソつけ」

「あ?何か言ったか、クロ」

「え?いや、何でも・・・」


・・・思わず声に出ていたようだ。

サスケに訝しげな目を向けられ、慌てて前を向いた。












/ 755ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp