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うちはに転生しました。

第20章 火影に呼ばれて










―――少し一悶着があったが、それは漫画で見た通りだった。

そして、それがおさまると、三代目が一つ提案を出してきた。


「―――・・・カカシよ。一つ、ワシから頼まれてくれんか」

「はい?」


そして、次に続く言葉は私の―――いや、私だけでなく、その場にいた全員の度肝を抜くようなものだった。


「コイツを、第七班に加えて、中忍試験に望んでほしい」

「・・・・・・・・・・・は?」


カカシが目を丸くして、三代目を見る。

三代目は立って、私の横に来て、肩に手を置いた。


「クロじゃ。お前たちは顔見知りであろう?」

「ちょっ・・・ちょっと待ってくださいってば、三代目様!」


反論しようと三代目を見上げる。

三代目はそんな私を見て、何を思ったのか小さくウインクをした。


「!?・・・いやいや、三代目様・・・第七班のみんなにも迷惑掛かるじゃないですか!」

「―――分かりました」

「えっ?」


カカシが私を見て、もう一度言った。


「分かりました。その子を、ウチの班に加えましょう」



















十分後。


結局、うまく丸め込まれた形で、私は第七班への一時的な加入をすることになった―――。


「・・・すみません、カカシさん」

「んー?いや、別に謝ることはないよ。三代目からの頼みを断るわけにはいかないし、それに・・・」

「それに?」

「オレからも聞きたいことがあるからね」


ニッコリと効果音がつきそうな笑顔で、私を見るカカシ。

そして私は悟った。


(あ、これ、絶対めんどくさいヤツだ・・・)


「クロ、良かったな」

「三代目様・・・どこもよくありません」

「ハハ、そう怒るな」


・・・でも、これはこれで良かったのかもしれない。

見方を変えれば、一番近くでみんなのことを見ていられるという解釈もできなくはない。


「・・・三代目様。一つ、私からお願いがあるんですけど」

「なんじゃ?」

「基本はスリーマンセルっていうヤツなんですよね?」

「ああ」

「なんで、私は見てるだけでいいです。ほら、筆記とか。私、まったく分かんないですし」


筆記とか、私はアカデミー行ってないから分からない。

残念なことに、ここでは前の世界の知識はあまり役に立たないので、今の私は実技しかできない。
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