• テキストサイズ

うちはに転生しました。

第20章 火影に呼ばれて








「右だけか?」

「まあ、はい。でも、気分が乗ればもう片方開けるつもりです」


ちなみに、小南から教えてもらったのだが―――。


“片方のピアスの性別的な意味はね、男性の場合は「左は、勇気と誇りの象徴」で、女性の場合は「右は、優しさと成人女性の証」だそうよ”

“へえ。だから私、右なの?”

“ちなみに、男が「右は、ゲイの印」で、女が「左はレズの印」らしいぞ”

“おい、サソリ。変なことをハルに吹き込むんじゃない”

“ゲッ、イタチ・・・いたのかよ”


というやり取りもあった。

そんなことを思い浮かべていると、ふと、三代目が足を止めた。

そこは、大きなテントのようなところだった。


「あの、三代目様・・・」

「なんじゃ?まだついておらんぞ」

「へっ?」


テントの布をくぐって、入っていく。

さすがは火影、三代目が歩くとすれ違う人みんなが頭を下げていた。


「ちょ・・・三代目様!ここどこですか?」


すれ違う人は三代目に頭を下げたあと、必ずと言っていいほど私をガン見する。

その視線にいたたまれなくなって、小さな声で三代目に言う。

しかし、三代目は私の質問には答えずに代わりにこう言った。


「ついたぞ」

「え?」


その言葉に辺りを見渡す。

見れば、三代目は用意されていた椅子に座っていた。


「あの、これは・・・」

「まあ、そう緊張するな。すぐ終わる」


そう言った三代目を、正直、信用できるわけがなかった。

思わず乾いた笑みを浮かべて、思ってしまった。


(スイレン・・・私を迎えに来てー・・・)









/ 755ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp