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うちはに転生しました。

第18章 イナリの叫び










――同時刻――



その瞬間、白に化けた私の胸に胸に大きな痛みが走った。

思わず咳き込めば、口からは血を吐き出していた。


「―――ざ・・・再不斬、さ・・・」


(確か、白はこう言っていた・・・よね?)


目の前には驚いたようなカカシの顔。


(いった・・・!)


想像以上の痛みに思わず顔を顰める。

視線を下にずらせば、カカシの手が私の心臓を貫いていた。

私の返り血を浴びるカカシと再不斬。


「・・・オレ様の未来が死だと・・・?クク・・・またはずれたなカカシ」


後ろから再不斬の笑い声が聞こえる。


「・・・・・・見事だ、白」

「まったくオレはよくよくいい拾いものをしたもんだ・・・最後の最後でこんな好機を与えてくれるとは!!」


血が止まってない気がする。


(マジで大量出血で死ぬかも・・・)


すると、そこで影分身の私が消えたのか、頭の中に情報が流れ込んできた。


(・・・結局、写輪眼使っちゃったのか・・・白は気が動転して、作戦のこと忘れちゃってたのかなー・・・)


再不斬が私ごとカカシを殺そうと、大刀を振りかざして突っ込んでくる。

漫画で白がしたようにカカシの腕を掴むことは出来なかったが、カカシはそのまま避けた。

そして、カカシは私を横に寝かせる。


「ナルト・・・お前はそこで見てるんだ」


そこにナルトがいるのだろうか?

カカシは開いている私の目を閉じさせると、そう言った。


「こいつはオレの戦いだ!」


そう言って戦いだしたものの、やっぱり再不斬の動きが鈍いようだ。

白が死んだと思っているからだろうけど、それが何だか私には嬉しかった。


(だって、再不斬もちゃんと白のこと大切に思ってるっていう証拠だよね)


その一方で、私は胸の傷を治すことに集中する。


(スイレンに治し方聞いとけばよかった・・・)


後悔してももう遅い。

とりあえず、胸の傷に意識を集中させる。


(治れ・・・治れー・・・)


とにかく、ガトーたちが来るまでには傷を治しておきたい。

でなければ、再不斬が死んでしまう。


(お・・・?)


すると、私の想いが通じたのか、はたまた念じてみたのがよかったのか―――。


(少し、痛みが和らいだ・・・?)








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