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うちはに転生しました。

第1章 プロローグ


二日後。

ある病院の一室からは、にぎやかな声が外にまで漏れていた。





「母さん!俺にも抱っこさせて!」

「こら、サスケ。ここは病院なんだから、静かにしなきゃ駄目だろ?」

「・・・兄さんのケチ。」





(・・・なんだか、変な感じ。変な名前も聞こえてくるし、何か手足が短い気がする・・・)





「あー!ほら、兄さんばっかり!俺だって、ハルのこと抱っこしたいのに!」

「イタチ。そろそろ、代わってあげなさい」

「・・・分かったよ」






(・・・ていうか、ハルって誰だよ・・・。夢にしては何かリアルだなあ・・・)


そんなことを思っていると、目が自然と開いた。



(・・・・お?)





「あー!目ぇ開いたよ!見て、見て!」

「あ、ホントだ。目の色、真っ黒だなあ」




(何、これ)

ふっと体が持ち上がる感覚がした。

目の前には女の人の顔。




「ハル・・・・」





微笑んで、愛しそうに“私”に向けて言うものだから、ついつい返答に困ってしまった。





「ふふ、ほら、お兄ちゃんたちよー」





そう言って“私”をくるりと方向転換させ、目に映ったのは。





(え、)


「イタチだ。よろしくな」

ふわりと微笑む少年と。


「俺、サスケ!俺もお兄ちゃんになるんだなあ!」

目をキラキラさせながら言う、男の子。








どこかで見たことがあると思ったら。








「ハルもうちはの一員ね!」





うちは・・・・だと・・・・!?



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