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うちはに転生しました。

第17章 波の国の悲しさ。









「それじゃあ、私、外にいるので何かあったら・・・」


ペコリと頭を下げて外に出ようとする。


「えっ?お前、どっか行くのか?」

「いや、そうじゃないよ。ただ、外に待たせてるから」


スイレンとネネに外に待たせている。

さっきの森のところを気に入ってたみたいだからそこにいると伝えると、イナリのお母さんがニコリと笑って頷いてくれた。

そしてカカシを見上げると「分かったよ」と言ってくれた。

最後にもう一度頭を下げて外に出た。



「ごめん、待たせちゃって・・・」

『おっそーい!もう待ちくたびれたわ』

『全然、そんなに待ってないから。ネネ、お前は黙ってな』


家の外に出ると、ネネとスイレンはそれぞれの反応を示した。

それに少し笑って、森の中へと足を進めた。




















しばらくすると、どこからともなく足音が聞こえた。


「あれ・・・えっどうしたの!?サスケ!」


少しボロボロなサスケの登場に、私は驚き、ネネは『イケメン!』と叫び、スイレンは私の横に移動した。

サスケは、大きな木の根元に座っている私の横に腰を下ろして、「修行」と言った。


「それで・・・お前、何でここに来たんだ?」


サスケは私の方を見てゆっくりと吐き出すように言った。

横からサスケの視線を感じるけど、私は前を向いたままだった。


「・・・えー、それ言わなきゃダメなの?」

「別に・・・。でも、普通に考えておかしいだろ。お前、こんなとこ来るなんて・・・偶然じゃねーだろ?」

「えー、うーん・・・まあ、そうだけどー・・・」


サスケは確信を持っているように私に聞いた。

とはいえ、私にはそんなたいそうな理由があって追いかけてきたわけじゃない。


「んー・・・心配だったから?」

「は?」

「うん。心配だったから、じゃ・・・ダメかな」


ようやく私がサスケの方を見ると、バッチリ目が合った。

サスケは、なんのリアクションもなしにそのまま固まっている。


「ちょ、ちょっとー?何か言ってよ。私が恥ずかしくなるじゃん」

「は?あ、ああ・・・って、お前そんな理由で来たのか?」

「え、うん」

「バカだろ」

「うるさい」


サスケは少しあきれたように言ったが、その表情は少しだけ照れているようにも見えた。





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