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うちはに転生しました。

第16章 三代目火影とクロ。











「ちょっ、ちょっと落ち着いて・・・」


ギブ、ギブ!と言っているが一向に離してくれそうもない二人に、私もそろそろ限界が近づいてきた。


(目が・・・目が回る・・・)


「ちょっ・・・ホント・・・」


あ、やべえ。

そう思ったと同時にスイレンが動いたのが分かった。


「うっ、イテェ・・・!」


スイレンがナルトの腕に噛みついた。

のは、分かったけど、ナルトはそのまま手を離してきた。


(えっ)


それが分かったのは、倒れそうになった私を後ろから誰かが支えてくれてからだった。


「大丈夫?」


「ナルトは自業自得ね?」とニコリと笑う彼は少し雰囲気が柔らかくなった気がする。


「あ・・・ありがとう、ございます」

「いいって。あ、サスケとナルト、謝れよ。女の子に乱暴したらダメだろ」

「チッ・・・カカシには関係ねーだろ」

「またそんな口をきいて・・・あのね、仮にも俺はお前の上司なの」


カカシは笑って「ごめんね、ウチのやつらが」と言い、二人の頭を掴んで下に押した。

まるで無理やりお辞儀させられてるみたいだ。

その後ろでピンク色の髪の可愛い女の子が呆然とその様子を見ている。


(――――あ、あれが“春野サクラ”・・・?)


その女の子は私と目が合うと困ったような表情をしたあと、はにかむように笑った。


「可愛い・・・」


思わず呟くとカカシはきょとんとして私の視線の先を見ると、納得したように私に向き直った。

するとナルトの「痛いってばよ!」と言う声が聞こえて、そういえばと今の状況を思い出す。


「あ、あの。私も悪いですし、もう離してあげてください」


カカシは私の言葉を聞くと「そう?」とニッコリ笑って手を離した。

カカシの手の力が強かったのか、二人は首を擦っていた。


「下忍なれたんだね。おめでとう!」


おでこを指さし笑ってみせると、ナルトは照れたように頬を掻き、サスケは「フン」と当然だというように少し笑った。


「あの・・・知り合いなの?」

「まあ、それならそうでいいけど、どこか入ろうか」


「どこぞのバカがまた掴みかからないように」とカカシが言ったことでその場は収束し、お店に入ることになった。


















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