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うちはに転生しました。

第11章 ネネの正体。









ようやく泣き終わり、お風呂に入った後。

身体を拭いているときに、ネネが決まり悪そうに言った。


『・・・あの、さ・・・』

「ん?」

『・・・・・』



小南から借りた服を着て、髪をゴシゴシと拭いているとスイレンが叫んだ。



『ギャーッ!』

「えっ?えっ?何?」




何かと思えば、





『髪!せっかくハルの髪綺麗なのに、拭き方雑だよ!』




『貸して!』と、スイレンは人型になって私の手にあったタオルをふんだくると私の髪を拭き始めた。



いや、別に。騒いだわりに結構どうでも良かったな。


そう思っていたのが顔に出てたのか、スイレンは私の顔を見ると『どうでも良くないよ!』と言った。





「あ、うん・・・。で、ネネ、何?」

『・・・そ、それが・・・』



ネネはチラ、と目線をずらした。

すると、そんなネネを見てスイレンが溜め息を吐いた。


『僕は言わないよ。お前の、自分の望みだろ?』

『・・・主様』


まるで、ネネの言わんとしていることが分かっているような言葉だった。

そして、ネネも驚くわけでもなくそれが当たり前のような感じだった。




(・・・何か言ったわけでもないのに、意志疎通が出来てる。すごいな、頭共有してんのかな)





「・・・で?ネネ、何?何か、私に言いたいことがあるんでしょ?」

『うん・・・そうなんやけど、』

「・・・大蛇丸に何か関係あるの?」




もしかして、と思って言ってみるとネネは分かりやすく全身の羽を逆立てた。



『・・・ウチの、他にも・・・』

「うん」





ネネは羽を逆立てたまま、話し出した。






『ウチの他にも、一杯アイツのところには、ウチみたいなのが・・・おる』

「うん」

『お願いがある。その子らを助けてやってほしい・・・!』





ネネの声は、震えていた。























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