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うちはに転生しました。

第10章 逃げ込んだ先に。








(寝起きのくせに、力強くない・・・!?)





そのまま半ば引きずられるように連れられていくが、ふとスイレンを見るとヘラヘラ笑っていた。








「!?・・・スイレン、助けなさいよ」

『いや、だって、ハルさ、今日疲れてるでしょ?ならさ、いっかなって』

「良くねえよ」

「静かにしろよォ、ここは低血圧がいっぱいいるからな、起こしたらめんどくさい」

「・・・・・・・・」

『まあ、ハル、諦めも肝心でしょ』

「・・・・スイレン、もう撫でてやんない」

『えっ!?』






それはちょっと何で!?えー・・・と騒いでいるスイレンだが、その声は私にしか聞こえない。

チラッとスイレンを見ると、耳を下げていた。















少し歩くと、デイダラの部屋らしきところについたが、暗くて何も見えなかった。

おぼつかない私を知ってか知らずか、デイダラはズンズンと足を止めることなく歩く。





「ほらよ、お前、小さいから二人でも寝れるだろ、うん」

「本当に・・・寝るんだ」

「ほら、オイラ眠いし」





そう言うとデイダラは真っ暗闇の中、ベッドに引きずり込んだ。





「ちょっ・・・えっ、早くね」






デイダラからは、既に寝息が聞こえていた。
















『ね、ねぇ、まだ怒ってる・・・?』






しーんと静まり返った部屋のなかで、目を閉じていると、不安そうなスイレンの声がした。



「・・・嘘よ、冗談だって。ありがとね、スイレン。私のこと心配してくれてたんでしょ?」




私はふと今日のことを振り返った。





「サスケ兄さんには悪いことしたけど、でもあの時スイレンがいてくれて良かったって思ってるよ」

『ほ、本当?』





サスケは今、どうしているだろうか。

私のこと、嫌いになったかな。









「うん。・・・おいで、スイレン。一緒に寝よう」

『うん!』







私がそう言うと、スイレンは嬉しそうな声色でそう言った。






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